個人事業主はキャッシングよりもカード現金化がいい？

個人事業主は資金繰りで悩むことも多いでしょう。
でも現金が足りなくなったといっても、なかなかうまくお金を借りられないときがあります。
低金利の銀行は審査が遅いですし、しかもとても厳しいです。

なかなか銀行は貸してくれないという話もよく聞かれます。
そんなときの資金調達方法として挙げられるのがキャッシングやカード現金化です。
個人事業主なら一体どの方法がいいのでしょうか。

個人事業主の金銭的な悩み

個人で事業をしていると掛けで取引していたり、なかなか入金予定のお金が入ってこなかったりします。
支払い状況が悪い取引先はすべて切り捨てて、支払いっぷりのいい取引先ばかり捕まえたいものですよね。

でも理想はそうはいかないのです。
少し支払いぶりが悪いからといって取引先を切り捨てると、仕事が成り立たないこともあります。
お互い様の部分もあるため、ある程度は目をつぶってやり取りをしているような個人事業主も多いでしょう。
ここが個人事業主の辛いところです。

お金を簡単に貸してくれない

個人事業主は、借入審査において厳しく見られることが多いです。
なぜなら個人事業主は収入が安定していないと判断されるからです。

企業に勤めていて毎月給料をもらっている会社員より収入が多くても、月々の収入が保証されていないと考えられるからです。
運よく銀行から融資を受けたとしても、追加融資を申し込んでも断られてしまいます。

個人事業主がキャッシングやローンに申し込む場合、いかに収入が安定しており毎月ちゃんとお金を返せるのかを証明しなくてはいけません。
キャッシングも借入希望額が50万円までなら収入証明書不要という商品が多いのですが、個人事業主の場合少額借入でも収入証明書の提出を求められるケースがあります。

何年も運営の実績があり収入が十分にあることを証明したくても、個人事業主には給料明細がないでしょう。
そこで必要なのが確定申告書の写しなどです。
毎年しっかり確定申告をして安定した事業収入の証明ができれば、借入審査時に有利になります。

個人クレカで経費を支払うと規約違反？

クレジットカードの利用規約には換金目的とした商品購入はNGと記載があります。
つまりカード現金化は利用規約違反になります。

商品の仕入れもこれに当たるのではないかと思われ、利用規約違反なのではないかと心配になります。
でも光熱費や消耗品の支払いにクレジットカードを使うのは、特に問題ないはずです。
個人事業主なら自宅兼事務所で、光熱費支払いをクレジットカード払いにしている人も多いのではないでしょうか。

法人カードという経費支払いに使うカードもありますし、経費支払いが規約違反というわけではなさそうです。
ただ、個人のクレジットカードで仕事のお金を支払うのは、経理上面倒になります。

法人カードを持っているなら、個人用の支払いときっちりと分けた方が便利です。
心配であれば、直接カード会社に連絡をし、「個人カードで経費や仕入れの支払いをしていいのか」確認した方がいいでしょう。

クレジットカード持っているなら現金化も

カード現金化は規約違反ではあるものの、どうしても現金化が必要になってくる場面もあります。
個人事業主であれば商工ローンや個人事業主向けローンもあるでしょう。

でも審査に通らない、時間がかかり支払いに間に合わないというときにはどうしたらいいのでしょうか。
そんなとき、やむを得ずカード現金化という方法もあります。

商工ローンはどうなの？

商工ローンは法人を対象にしたローンですが、ノンバンクである消費者金融の商品を指します。
個人事業主でも利用は可能です。
銀行のローンではないのでその分審査基準は厳しくないのですが、金利も高いです。

法人向けではある為多額の融資を無担保で行っていることもあります。
でも連帯保証人を立てるように言われることが多いです。

多額の借金を高金利ですると一時的には潤っても、後から支払いが苦しくなり資金繰りがまたできなくなります。
もし事業の為の本格的な借入を検討しているなら、できるだけ商工ローンは避け、まずは地方自治体などの支援制度に当たってみましょう。
商工ローンはカード現金化と同様に最終手段で、必要最小限の利用に留めるのが賢明です。

法人カードも現金化可能

法人カードとは、法人もしくは個人事業主向けに発行するビジネス向けのクレジットカードの事です。
フリーランスになったばかりの人は、経費の支払いも個人のクレジットカードで行っていることが多いでしょう。

でもプライベートと仕事の費用の支払いを同じクレジットカードですると、事務処理が面倒になるのです。
その都度しっかりと整理して記帳しているならまだいいですが、1年間溜めてまとめて事務処理しようとすると最悪です。

でも仕事用のクレジットカードを持っておけば、プライベートと仕事の費用をきっちり分けることができ、確定申告時にもとても楽になります。

また、法人カードはカード現金化することもできます。
どうしても資金繰りができず困ったときに、法人カードで現金化する人もいますね。

法人カードは比較的利用限度額が大きいので、まとまったお金を作るときにも便利です。
そしてカード現金化業者も法人カードを優遇し、還元率をアップするプランを設けていることが多いのです。

利用停止になるとかなり痛い

法人カードでカード現金化し、それがカード会社にばれて利用停止になってしまうこともあります。
そうなるとこれまでカード払いしていた経費も現金で支払わないといけません。
これではますます資金が回らなくなり、後はもう闇金でお金を借りるか自己破産するかのどちらかになってしまうかもしれません。

もし必要な現金の額が多くなければ、個人名義のクレジットカードを使って急場を凌ぐのも1つの方法です。
より重要なカードはなるべく使わず置いておくことが大切です。

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